資金調達を急がない:先に整えるべきは「備えのある会社」
特定の出資を急いで決めるのではなく、実績のある数字と規律ある経営体制で、HOPEを準備万端の状態にする。その理由を書きます。
「資本の仕組み」という考え方に切り替えた話を共有したあと、多くの方から聞かれました。では、もう資金調達に動くのですか、何を準備したのですか、と。私の答えは、少し意外かもしれません。私は、どの出資も急いで決めるつもりはありません。いま取り組んでいるのは、会社を「備えのある状態」にすることです。
二年以上の運営と、導いてくれた人たち
この歩みは昨日始まったものではありません。二年以上、自分の手で事業を運営し、市場の苦さも甘さも味わってきました。最初の一歩を導き、その後も土台となる考え方を与えてくれた最初のメンターには、今も感謝しています。当時の私も、エレベーターピッチやピッチデックを学び、スライドを作り、数字もかなり細かく計算しました。
けれど正直に言えば、それらの数字は紙の上のものでした。計画であり、十分に検証されていない仮定でした。だから作り終えても、どこか落ち着かず、自信を持ちきれませんでした。
いまとの違いは「実績」
Hải H Nguyễn氏(Forbes Under 30 Asia 2017、BeginGuru創業者・資金調達コーチ)とともにHOPE CORPを再構築する中で、その違いがはっきり見えました。いま私が持ち出すのは、もう「見込み」ではありません。二年以上の運営で得られた実際の結果です。
- お客様はどう反応しているか。
- 商品は市場でどう受け入れられているか。
- 運営モデルは最適化されているか。
ピッチデックは、お金をお願いする書類ではなくなりました。実績(トラクション)という事実の重みを持つ成果報告書であり、かつての美しい計画書よりはるかに信頼できるものです。
専門家とともに地図を描き直す
私はHải氏から学びながら、HOPEのピッチデックを一から描き直しています。作業はまだ途中です。この段階は、デックの中にある経営の考え方そのものを、一度壊して作り直す工程だからです。HOPEを単に商品を売る会社として紹介するのではなく、健康と教育のエコシステムという全体像として示そうとしています。
なぜこれをするのか:備えの姿勢
いまの目的は、必ずしもすぐに出資を決めることではありません。誠実な事業づくりという価値観を共有できる、ふさわしいパートナーを探したいのです。さらに大切なのは、会社を備えのある状態にすること。規律があり透明性の高い経営体制と、鋭い戦略を整えることです。
何のためか。拡大のための資源が必要になったとき、ゼロから準備するのではなく、すぐに資金調達を始められるようにするためです。これが事業の主導権を握る人の考え方です。喉が渇いてから井戸を掘るのではなく、晴れているうちに貯水池を作っておくのです。
著者
記事
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崇城大学と日系企業のブリッジエンジニアとしての経験から HOPE CORP の AI エージェントまで。創業者の歩みと、投資家・パートナーに求めるものを語ります。
グエンヴァンハン本コンテンツは事業運営の経験を共有するものです。IKIの製品は栄養補助食品であり、医薬品ではなく、治療の代わりにはなりません。

