創業者が不在でも事業は回る:レッドラインを持つAIの仕組みと、経営者の考え方
長い出張でも安心していられる理由。整理されたAIエージェントの仕組み、厳格な上限を持つ予算、そして人に対する謙虚な考え方についてお話しします。
今年の10月は、スケジュールがほぼ埋まっています。経済法の修士課程で学び、思考力を高める講座に参加し、出張に出て、パートナーとの契約をまとめ、各部署と打ち合わせを重ねています。以前は、創業者がこれほど長く不在になると、社内の動きが止まりがちで、私自身も落ち着かない気持ちで出かけていました。
今回は、ずっと穏やかな気持ちで出発の準備をしています。理由は、私たちがこのたび整理して最適化を終えた、AIエージェントによる運営の仕組みです。この記事では、私たちが何をしたか、そしてそれ以上に、そこから学んだ考え方について書きます。技術は、この話の目に見える一部にすぎないと信じているからです。
削ぎ落として、無駄のない仕組みにする
初期のころ、私たちの社内では数百ものAIの処理が裏で動いていました。互いに絡み合い、トークンも十分に管理できないまま消費していました。多くのものが同時に動いていることは、良い仕組みであることを意味しません。私は時間をかけてそれらを整理し、できるだけ無駄のない一本の流れにまとめました。各工程の役割は明確です。
現在、この仕組みは次のことを行っています。
- データをそのままCRMに取り込みます。
- 市場調査を自動で行います。
- 売上を生み出すためのキャンペーンを自動で計画します。
- AIには、少額の予算を承認する権限を持たせ、運営のスピードを保っています。
最も大切な原則はレッドラインです。自動の支出にはすべて上限があります。上限を超えると、システムは完全に停止し(ハードストップ)、その支出は人間の審査を経ることになります。私はこれを「権限は最大限に委ね、財布の紐は固く締める」と呼んでいます。上限なしに機械へ権限を渡すのは無謀です。明確な上限があるからこそ、創業者は安心して席を離れられます。
技術が速さを決め、考え方が行き先を決める
あらゆる技術の仕組みの背後で、企業同士に最も大きな差を生むのは、やはり考え方だと私は思います。同じAIツールを使っても、二人の使い手が全く異なる結果を出すことがあります。違いは、何を問い、何を機械に任せ、どの判断を自分の手元に残すかにあるからです。
そう考えると、何年も前のことを思い出します。当時、私は比較的安定していた営業マネージャーの立場を離れ、その前には日本でブリッジSE(BrSE)として働いていましたが、そこを離れて自分で事業を始めました。そのとき、少なからぬ人が心配そうに私を見ていました。リスクの高い選択で、何を考えているのか分からない、と受け取られたのです。
私は今も起業の道の途中にあり、このプロセスを心から大切にしています。ただ、正確に言えば、現実の成功は、バラ色の絵というより綱渡りに近いものです。事業を担う人は誰もが苦しい時期を通ります。明日の食事があることだけを願う日もあります。汗と粘り強さが求められるもので、外から見えるほど単純でも華やかでもありません。
謙虚さが、足を地につけてくれる
事業を続けてきた年月の中で、私は謙虚さについて一つの学びを得ました。ビジネスの世界では、今日は高みにいても、明日は低いところにいるかもしれません。確かなことは誰にも分かりません。確かでないときに、大きなことを言うべきではありません。私にとって謙虚さとは、へりくだることではなく、足を地につけておく方法です。そうすることで、自分の仕事についての真実を見失わずにいられます。
時間には限りがあるから、共に歩む人を選ぶ
同じ経験から、人生の時間はとても短いと気づきました。仕事、家族、学びで満たされた一日は、またたく間に過ぎます。一人ひとりのエネルギーにも限りがあります。そこで私は、自分の輪を狭めることにしました。表面的な関係に時間は使いません。私のエネルギーは、互いを大切にし、耳を傾け、必要なときに支え合える人たちに向けています。
余分なエネルギーを手放すと、良いことが以前より自然に訪れるようになりました。
取締役会に新しい仲間が加わります
この10月、私たちの取締役会(BOD)に、正式に新しい仲間が加わります。メンバーは契約の実行と、次の段階に向けたスケールアップの計画を進めています。優れた人材を見つけるのは簡単ではありません。さらに、同じ考え方と価値観を持ち、同じ船に乗る覚悟のある人は、はるかに得がたい存在です。
全員が心を合わせれば、私たちがこれまで築き、今も築き、これからも築き続ける中核の価値観を土台に、このチームはいっそう強くなると私は信じています。一緒に船に乗ると決めてくれた仲間に、感謝しています。
安心して出発します
まとめると、土台は固まり、チームは補強され、運営の仕組みは私たちが定めた範囲の中で自ら動いています。そのおかげで、毎時間のように社内を振り返って稼働を確かめることなく、安心して新しい機会に向かって出発できます。私にとってそれは、二つのことが一緒に進んだ結果です。規律をもって無駄なく設計された仕組みと、信頼できる人に目を向ける謙虚な考え方です。
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グエンヴァンハン本コンテンツは事業運営の経験を共有するものです。IKIの製品は栄養補助食品であり、医薬品ではなく、治療の代わりにはなりません。

